2023.05.09

ライオンズクラブの奉仕活動に
「スズラン給食」という
子どもたちに完全給食を届けた
歴史的な奉仕活動があるのを
ご存知でしょうか?
1964年、
岩手の盛岡ライオンズクラブの中村七三は、
県内の藪川小・中学校の校長から、
児童・生徒の食事事情についての
話を聞いて驚いた。
藪川地区は標高900mの寒冷地で
ヒエやアワを主食にしていたが、
その年は雪解け遅れ、ヒエをまけず、
人々が凶作に備えて昼食を抜いているというのだ。
しかも学校へも弁当を持ってこない子どもが
4割もいるという。
中村は早速、盛岡ライオンズクラブで、
子どもたちへの支援を議題に挙げた。
広い目で見てみると、藪川だけでなく、
全国の辺地校の生徒14万人が
同様に昼食に困っていることがわかり、
全体に目を向けようということになった。
そのためには国がこの問題に
目を向けることが必要だと考えた。
行われた奉仕は
「都市とへき地を結ぶ愛の交換方式」
と名付けられた。
藪川の山に自生しているスズランを
子どもたちに摘んでもらい、
それを首都圏のクラブの例会で販売し
給食費に充てることを提案。
それには東京や横浜の26クラブが賛同した。
特に事の重要性を
「義務教育」に対する「義務栄養」と提唱して、
「へき地に無料給食を」と
強力なキャンペーンを開始した。
これが全国メディアで取り上げられると、
へき地問題が一躍脚光を浴び
社会的反響を巻き起こした。
時の佐藤栄作首相もこれを問題視し、
辺地校への給食特別対策費として予
備費から5億円を支出することを緊急指示し、
翌年以降も辺地給食の予算化が決定された。
1965年7月6日、藪川小・中学校で
初めて完全給食を実施。
給食はライオンズクラブから贈った
食器に盛られて机の上に並んだのだ。
※参考:ライオン誌WEBマガジンより
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