私がライオンズクラブに入会するきっかけは趣味のバンド活動でした。地域で開催しているライブによくゲストとして来ていたライオンズメンバーの先輩に、「実は独立します」と話をしたところ「独立するなら奉仕活動に興味はない?」と誘っていただいたのです。バンド活動を行っている人からするとおかしな流れかもしれませんが、もともと地域のイベントやボランティア活動に興味もあり、開催していたライブというのが、収益金の一部を利用して地域の小学校へ本を送るボランティア的な側面もあったからです。
実際に入会するにしても「看板はよく見るけど、偉い人だけで集まった格式ばった団体」というイメージしかなかったので、実際にどんな活動をしているのかといった説明を受けてみることにしました。そこで私のライオンズ人生を決定付ける奉仕活動である「薬物乱用防止教育」に出会ったのです。
現在、私が所属している横浜旭ライオンズクラブでは、横浜市旭区内の小学6年生と中学3年生をメインに薬物乱用の怖さや断り方などを知ってもらう授業をしています。私の子どもが通っていた小中学校もその対象でこの地域で薬物乱用による被害がでないようにするためにも有意義な取り組みだとすぐに思いましたし、子どもの前で奉仕活動として講師を行う姿を見せられるというのも大きな動機付けの一つでした。
実際にライオンズクラブへ入会してみると連合自治会会長や地主、地元企業の社長や県や市の議員、幼稚園の園長先生といった地域に根差した諸先輩方が所属しており、お酒とゴルフでコミュニケーションとりながら、地域の奉仕活動に汗を流す団体でした。
その中でも当クラブでは薬物乱用防止教育に力を入れており、毎年平均15校に対して教室を開催しています。私も2017年より認定講師として活動していますが、薬物乱用の危険性を子どもたちに伝えると様々な反応を示してくれます。テレビやネットでよく知っている子もいれば、初めて聞いたと危険性について顔をしかめてしまう子もいます。
また、保護者が薬物事犯で検挙されている子どもや、兄弟が薬物の過剰摂取をして大変な家庭環境になっている子どもや、リストカットの傷跡がある子どもが授業を受けてくれるケースもあります。このため危険性ばかりを前面に出した授業では、そんな子どもたちの環境そのものを否定することにもつながります。学校側で薬物乱用防止教室は保健体育や総合学習として道徳の授業的な側面があるため、薬物乱用の怖さだけを伝えるのではなく、自分自身の人生を大切にして欲しいといったメッセージを伝えることも忘れてはいけません。
ライオンズクラブでは認定講師を毎年排出するために認定講師養成講座を行っているのですが、330-B地区の薬物乱用防止・クエスト委員会の副委員長として養成講座内でこの活動に少しでも多くのライオンズメンバーが興味をもっていただき、講師として活動できるようにサポートしています。また330複合地区の薬物乱用防止委員会にも参加させていただき、初めて薬物乱用防止教室を開催した大先輩や東京、埼玉で精力的に活動されているメンバーにも良い刺激をもらっています。
これからも薬物乱用のない地域を、社会を、作るためにライオンズメンバーだけではなく、この記事を見ていただいている皆さんと共に歩んでいければと思います。
以上
330-B地区3R1Z 横浜旭ライオンズクラブ
L吉田 正利
印象深いアクティビティの一つは2022年5月16日にサントリーホールで開催したチャリティコンサート『知ってください音楽の力』です。
欧州でも活躍する自クラブのバイオリニストの親子Lが発案し、「日本ではまだ珍しい音楽療法を日本の福祉や医療現場にも広めたい!」という熱意から1年足らずで700名を魅了するイベントへと成長しました。
この活動を通じ、ライオンズクラブが会員のアイデアや専門性を活かし、時代に即した社会課題や行政の目が届きにくい小さな声にも柔軟に応える組織であることを実感しました。
また、利害を超えて動ける決裁者が地区で数千単位、複合で万単位、国内で数万単位もいることは、非常に心強く、社会に新たな変化を促しうる力を秘めている存在ではないでしょうか。
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ライオンズクラブ国際協会 330複合地区 ガバナー協議会 事務局
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